こんにちは 夏椿(なつつばき)です。いつもご覧くださりありがとうございます
今回は虫の嫌いな方はスルーしてくださいね。蝶からインスピレーションを得たお話です。
過去に、キアゲハの幼虫〜サナギ〜蝶へと羽化に成功したことがあります。今回もよろしくお願いいたします。
メタモルフォーゼとは
羽化は、自然界で最も素晴らしく不思議な現象のひとつです。
メタモルフォーゼ:変身・変化すること。メタモルフォーゼの語源はギリシャ語の metamorphosis です。意味は、転生・姿が変わること。神話の時代から使われる長い歴史を持つ言葉です。
生物学的には、蝶やカブトムシなどが、卵→幼虫→サナギ→成虫へと変わること=完全変態のことです。
2匹の幼虫との出会い
これは偶然、友だちからもらったディルというハーブの苗に、たまたまついていた2匹の幼虫のお話し。 初めは小さくて、正体がわからなかったのですが、調べて見るとキアゲハの幼虫ようです。
ディルの葉を食べて、どんどん大きくなっていくのを目の当たりにし、この子たちを蝶にしてみたいという野望がむくむくと湧いてきました。
ディルが引き寄せられた
とにかく食欲旺盛な2匹、問題は餌の調達です。餌はディルっていうおしゃれなハーブ。食べたこともありません。
その辺のスーパーを何件か探したのものの、売っていたとしてもほんの少量だったり、農薬の心配も捨てきれません。
こういう必死な時には、脳がフル回転しているのを感じます。
ピカーン ひらめいた!…なんか昭和ですね。
卵や無農薬の野菜を扱っている小さなお店屋さんに、ダメもとで直行すると、なんということでしょう・・・
見たこともないような大きなディルが枝ごと売っているではありませんか!
これは奇跡です
『求めれば与えられる』聖書にありそうな言葉が浮かんだ瞬間でした。
それからは、ヒナに餌を運ぶ母鳥のように、いつも大量のディルだけを買っていくちょっと変な人になりました。
流石に店員さんも不思議に思ったようで「何の料理にして食べてるの?」と聞かれて、四苦八苦したのを昨日のことのように覚えています。
ごめんなさい。まさか、虫にあげていますとは、口がさけても言えません。
こうして、幼虫たちがサナギになるまで、ディルは必ずそのお店にあり、欠かすことなく与えることができたのでした。
奇跡に感謝です。
このディルを引き寄せた体験が、私にとって『引き寄せの法則』入り口だったのかもしれません、それとも引き寄せの無駄遣いでしょうか。
そしてサナギへ
いよいよ、サナギになる前には食べるのをやめ、おなかの中を空っぽにしてから、羽化する準備を始めるのです。糸を出して自分の体を固定し、脱皮してサナギになります。
だいだい10日前後で羽化するのですが、それまでのサナギの色の変化や時々動くのが楽しく毎日観察。
いよいよ羽化直前になると、サナギの中に羽の色が透けて見えてきて神秘的な美しさ。
『サナギ』この神秘的なるもの
とっても不思議ですよね。このサナギの厚い殻の中では、体の中身をすごい勢いで作り変えているそうです。
体の様々な部分を壊したり、同時に作ったりするために、中身はドロドロのクリーム状になり再構築するわけです。
見た目は地味ですが、その中で行われていることは、統合・つなぎ合わせ、生まれ変わりの儀式
そして、美しい蝶となって現れるさまは言葉もでないほど感動します。ついに、光のほうへ向かって羽ばたいていくとき、ほっとすると同時に、寂しい気持ちにもなりました。
親心でしょうか
素敵な経験をありがとう。
まとめ
小さな虫の世界にも、驚くべき仕組みが備わっていることを知りました。こうして羽化した蝶たちの寿命は2週間ほど、その短い間に、次の命をつなげていくのでしょう。
常に変化しながら。
世界も常に変化しています。
もしかしたら、この時代の変化の波を乗りこなす人は、サナギのように目には見えない水面下で、つまり、潜在意識レベルで
古い価値観を一旦どろどろに溶かして、再構築が行われ、統合している最中
そのうえで、新しい時代に適応できるように準備を整えている人なのかもしれませんね。
人間も、身体こそ変身しませんが、精神的にメタモルフォーゼできると信じています。自分自身もそういう人になりたいと常々思っています。
キアゲハの想い出から、ふと心に浮かんだことでした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。